秘伝の薬味酒を醸造する福井の文化財「青木蘭麝堂」

Journey

秘伝薬味酒を買いに文化財「青木蘭麝堂」を訪ねたお話。

福井県・一乗谷エリアにある「青木蘭麝堂(あおきらんじゃどう)」は、1799(寛政11)年から酒造りをはじめ、現在も一子相伝・門外不出のレシピで造られる薬味酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」を醸造・販売しています。

400年余りの歴史ある「蘭麝酒」ですが、醸造場そのものも屋敷林が福井市の重要建築建物、庭園も指定文化財なんです!

ちなみに「蘭麝酒」は、みりんのような甘いお酒に、シナモン、クローブ、ジンジャーなど十数種類のスパイスを3年程漬け込み、ゆっくりじっくり熟成させ、香味をうつした薫り高さが特徴。

戦国時代には一乗谷の武将・朝倉家の健康維持・氏族繁栄の霊酒として珍重され、明治時代には北海道開拓民の滋養強壮として北前船で運ばれたという記録もあるそう。

佇まいが美しい!歴史を感じる屋敷&店舗

「青木蘭麝堂」に訪れたのは、3月下旬。敷地内の桜が満開で新緑も美しく、なんとも心地よい空気が漂っていました。

店内に入ると醸造酒だけでなく、「青木蘭麝堂」を物語る文書や写真、看板などが飾られていました。

ランジヤ酒の書体や巾着も可愛い~(復刻販売して欲しい)。歴史を感じつつも、色褪せないデザインも素敵!

一子相伝・門外不出のレシピのため、桂皮(シナモン)や丁子(クローブ)、生姜(ジンジャー)以外は家族でも本当に知らないそう。

訪問日の朝、念のため営業しているか確認電話をしつつ「建物や庭園の見学はできますか?」と伺うと、あいにく見学が難しい日でした。

江戸後期の様式で構成された庭園とギヤマンガラスが特徴的な書院は見られず(酒米を蒸すとモクモク湯気のあがる煙突の奥に見えるのが庭園の樹木)。新緑も美しいですが紅葉はもっと美しいそうなので、改めて訪れたい~!(対応してくれた奥様の「蘭麝酒」にまつわるお話も面白かった)

福井駅から「青木蘭麝堂」へのアクセス

今回、行きはタクシー、帰りは電車で訪問しました。

タクシーは「福井」駅から20分程で、料金は3,000円~4,000円。
こちらの看板が目印です。

電車はJR越美北線(九頭竜線)「一乗谷」駅から「福井」駅へ。乗車時間は20分程、料金は240円(2023年3月時点)。

乗車時に整理券を取ったものの、支払方法が分からず…。
でも「福井」駅の窓口で整理券を渡し、IC払いできました。

「蘭麝酒」はWebショップやアンテナショップでも購入できますが、醸造場「青木蘭麝堂」を訪れたことで歴史や風情を体感でき、より一層味わい深いものになりました。

今度は建物・庭園見学OKの日に旅程を合わせ、再訪したい…!

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