北前船にまつわるレストラン「LULL」で福井フレンチを食べたお話。
[訪問日:2023年11月]
福井県坂井市三国町の海岸沿いにあるフレンチレストラン「LULL(ラル)」は、福井の海と山の食材を使った、季節のフレンチがいただけます。
建物は120年以上前に北前船の網元だった小松家の自宅として宮大工が5年の歳月をかけて建てた文化財級の建築物! さらに世界的な指揮者・小松長生(こまつちょうせい)さんの生家でもあります。その建築物をリノベーションし、2016年にレストランとしてオープン。
全7品の5500円ランチコース
ランチは5500円、8500円、12,500円の3コースあり、最もライトな全7品の5500円コースをオーダー。この日は、福井県産の九頭竜舞茸を使ったスープもあったので、追加しました。
食事のお供ドリンクは、ノンアルコールのスパークリング・フラワードリンク(写真左)と自家製レモネード(写真右)。予約時に「可能なら窓際の席希望」と伝えたので、三国海岸が目の前の席にしていただけました。
1品目。ザクっとしたラスクにプリっとした甘えびの食感だけでなく、ねっとりした旨みと甘みがたまらない~。使われている器は、笏谷石(しゃくだにいし)という福井県の足羽山でしか採掘されない石材を用いています。
2品目。ジャガイモのピューレと和洋の風味が感じられるソースを絡めて食べる、温かい一皿。
追加したスープは、伊勢海老にも負けないほど九頭竜舞茸の香りが華やか! キノコの旨みもしっかり味わえました。
3品目。シグネチャーメニューのリースサラダが美しい~!福井の珍味・へしこを使ったドレッシングで、季節野菜を少しずついただきます。
4品目。真鯛と白葱をフェンネルの利いた白ワインソースで。
5品目。とろっとろの福井ポークは、濃厚な赤ワインソースと!
6品目。デザートは、スライスした福井県産の呉羽梨をチャイ風味のアイスと一緒に。
7品目。ミニャルディーズには、サブレとフリュイ。(こちらは購入することも可能)
北前船と三国の海
メインダイニングには、歴史的にも技術的にも貴重な欄間がそのまま残されています。欄間は、北前船の航海の様子が一枚板に彫られ、まさに芸術品!
三国の海は、北前船の海上交易により北や西の物資を運んだだけでなく、各地の文化や食も運びました。その海を眺めながら、北前船の主の家で福井の食材とフレンチの技法が生み出す料理をいただけるのは、とても特別な体験!
福井の三国港駅から「LULL」への行き方
(私の移動手段は主に鉄道とバス。時々タクシーや飛行機)
えちぜん鉄道三国芦原線「三国港」駅から、京福バス(芦原温泉駅行き)に乗車。
バスに揺られること約30分、「崎浦」駅で下車。運賃は920円程。そこから徒歩すぐにあります。私は旅程の関係で「三国港」駅から行きましたが、JR・北陸新幹線「芦原温泉」駅からバスで行くこともできます。
周辺には松島水族館や東尋坊もあるので、観光の1つに「LULL」を訪れてみても!
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