「ホテルニューグランド」本館宿泊と幻の伝統料理をいただいたお話。
[訪問日:2024年6月]
横浜唯一のクラシックホテル「HOTEL NEW GRAND/ホテルニューグランド」で会食をすることになり、せっかくの機会なので1泊してきました。会食では事前予約でもオーダーを受けてもらえるか運次第の幻料理・ソールナンチュアを食べることが出来たので、紹介します。
海老好きにはたまらない!伝統の一皿ソールナンチュア
「ホテルニューグランド」は1927(昭和2)年に開業したヨーロッパスタイルのホテルで、日本に9つあるクラシックホテルの1つ。ドリアやナポリタン、プリン・ア・ラ・モードは、こちらのホテルが発祥とされています。
発祥グルメが有名な「ホテルニューグランド」ですが、私が推したいのは伝統料理の一皿、ソールナンチュア!
ソールナンチュアは、「パノラミックレストラン ル・ノルマンディ」(「ホテルニューグランド」タワー館5階にあるフレンチ)で食べることが出来きる料理で、その見た目は斬新。
サクサクの衣、ホクホクの舌平目、プリプリの海老、トロトロのソース・・・美味しさの証拠といわんばかりに、会食に参加した全員(それなりの大人たち)が無言で黙々と食べるほど夢中になるお味!
料理が誕生したのは1964年頃。今でも昔を懐かしんで食べにくる人もいるそうですが、当日オーダーでは作ることが出来ない手の込んだ料理。
作り方は・・・
→太鼓形に丸めたマッシュポテトに舌平目を巻く(巻きの安定のため時間が必要)
→パン粉をまぶして揚げる
→上部を切ってマッシュポテトをくり抜く
→小エビとキノコとアメリケーヌソースをたっぷり詰め込む
→切った上部でフタをして完成
会食は個室を利用。THEみなとみらい!の眺望にゲストも喜んでいました
私も会食の場所を「パノラミックレストラン ル・ノルマンディ」と決めた時点(約1カ月前)で早々に電話予約。「コースの魚料理をソールナンチュアに変更できますか⁉」と伺うと「シェフに確認いたします」からの「追加料金が発生しますが、変更可能です」と…ひとり歓喜しました(1カ月前の予約でも難しい場合がある一方、フェアなどで食べられる場合もあるそう)。
今回いただいたフレンチフルコースのほかの料理はこちら。パンと食後のカフェも付いています。
牛肉が苦手な人の肉料理は、鶏肉に変更してもらいました
クラシカルな本館に宿泊。窓の景色に昔の旅情を妄想
宿泊したお部屋は本館のグランドツイン(約27㎡)。大人2人が1泊するのに、程よい広さ。椅子やクッションのネイビーブルーが映える落ち着いた色彩ながら、優雅さを感じる…!
デスク周辺の電源はコンセントが1つ。PC以外も充電しながら作業したかったので、ベッドの枕元にある電源を使いました。クローゼットの扉は鏡になっていて、中央の扉の中にはテレビが格納されています。
個人的にはドア付近の床がタイルで、室内のカーペットと区切られているのが有難い(ホテルでも土足が苦手なので、靴を脱ぐ&置くスペースがあるのは嬉しい)。白い格子の扉の先は、水回りになっています。
部屋の窓からは、山下公園のシンボル・氷川丸が目の前に!
かつての「ホテルニューグランド」は横浜港に寄港した船を降り、すぐさまホテルにチェックインするのがお決まりのパターンだったそう。窓から船を眺める景色をかつての宿泊客も見ていたのかなー・・・と妄想。
本館宿泊と伝統料理をいただくことで、ホテルの歴史を感じながら過ごすことができました(マイスターが案内する館内ツアーに参加したかった)。
「ホテルニューグランド」のバー「シーガーディアンⅡ」も有名。ミリオンダラー(左)とYOKOHAMA(右)のカクテルは、ノンアルコールでも作ってくれます。飲めない私には嬉しい~!
本館の大階段。2階部分はかつてのフロントだった場所。西洋建築と東洋意匠が織りなす独特の空間も素敵
また、昼にフルコースをいただいたので夜になってもお腹が減らず、ホテルから徒歩すぐにある横浜中華街のワンハンドフードが夜食にちょうどよかったです、笑。思いがけず横浜中華街を満喫でき、山下公園での夜散歩も。朝は静かなホテル館内を散策でき、宿泊するから楽しめる横浜観光ができました。
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